震い立てば芍薬
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お客さんに「お店のお休み前だから、ちょっとお花多めにしときます。」と言って、モノスゴク可愛いアレンジを作っているのを横目で見て、
「えっ!?そうなの〜?そお〜。じゃ、あたしもいただこうかしらぁ〜。」とデパートで赤札を見逃していた事に気がついたようなリアクションでお花を買ってしまいました。
fumiは個展等で身の回りの花を我流で上手に生けたりするんですが、私は花を生けるのはニガテ。
小学生の頃は、おばあちゃんがお茶とお花の教室を家で開いていたにも関わらず、お稽古の花材をもらってはままごとで切り刻んでいた。やまごぼうの実はすりつぶして「ほぅら、ブドウジュースだょ〜!」と偽って妹に飲ませようとして、こっぴどく叱られたりしていた....。暗殺?
頂いたのは、ものすごくリッパな芍薬。何でもいい!あるのでいい!とおまかせしたら、こんな高価な花を....!!
「こ、これは、絶対に花を生かしてやらねばならん....」と一念発起、作品と一緒に撮って記録すべし.....と、へなちょこな自分を奮いたたせました。
もう、すべて出し切りましたよ....。精一杯やりました。
1時間かかった.....。白髪になるかと思った。
あんまり綺麗な芍薬なので、隣のおばちゃん家まで持ってって見せびらかしました。
花心はヒラヒラとした花びらがミッシリ詰まって、真っ白い炎が燃えているように感じる、牡丹と間違えるほどに豪華な芍薬でした。今はもう一番小さく固かった蕾も大きく開いてきました。
花があるって、なんか、いい。