偕行社
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戦前の県営グラウンドは陸軍の練兵場で、『偕行社』は明治43年(1910年)に旧陸軍第17師団の社交場として建築されました。階段上り口手すりには、陸軍のマークが刻まれています。
戦後は岡山労働基準局庁舎として使用されますが、建物の老朽化で昭和53年供用を一時中止。
平成2年に改修工事をし『総合グラウンドクラブ』として新たに供用が再開。さらに国体における公園内整備のため一時供用を停止し移築し。平成17年に再び開始し、現在の形になりました。
これまでの移築や改修の際にも改装は最小限にとどめられ、正面玄関の柱頭の彫刻やベランダ、大屋根の棟飾りや窓枠は当時のままです。
まだ移築されておらず、木立の中にひっそりと佇んでいる、『偕行社』の中に初めて入ったのは会社員だった平成7年頃。
当時、岡山で脱ホテルブライダルを始めた起業家のI社長と仕事の打ち合わせ。この建物の当時のレストランを貸し切ってブライダルをプロデュースしていた女性です。
その後、八面六臂の活躍で、岡山のブライダルシーンを牽引する著名人に。現在のキューティーパイ倶楽部の仕掛人にもなっておいでです。
が、
平成7年、まさかここで、こんなことするとは、夢にも思わなかった。
まず、焼き物屋になるなんて発想が、かけらもなかったし。
でも、あのときこの場所でI社長と会ってなかったら、平成19年、今この展示会は無かった。
会社員を辞めて、焼き物を始めたときも、心強い言葉をかけて頂きました。現在進行形で育てて頂いてる方のひとりだと思って感謝しています。すごく情熱を持った方でお目にかかるといつもそのオーラに圧倒され、拝みそうになります。
もうひとつ.....一昨年の改装時にあたらしく入れたステンドグラスは、尾崎さんの作。ノエル展の打ち合わせの時にすでにここでコラボしていたのが発覚。
人の縁は不思議じゃ。岡山が狭いだけかい?
でも、いつも大事に人と接していたいと、フラットでいたいと、
ぼんやり、そんなことを考えた初日でした。