黒い果実
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特美の1学年先輩だった山田さん、
まあ、なんにおいても型にはまらない人でしたが、特に陶芸においては当時から造形力も確かで、非凡。現在は信楽で作家活動をし、海外でも個展を開くなど活躍の場を広げておられます。
(俺の顔は韓国ではすごくうける。韓流スターばりにモテモテだと豪語していました。あくまでも本人申告なので真偽のほどは定かではありません。プラス思考もここまでくると特技ね、と.....fumiは大変うらやましがっていました。)
しかして、作品はスバラシイ。数年前から展開しているこの黒い釉のシリーズはどこで見ても、「あ、山さん...」という存在感。釉薬のトロリと流れる様とマットで吸い付くような手触り、にぶい光。こんな黒はなかなか無いと思う。
昔からモノクロームの器が自分のテーマでもあるので、つい欲望の混じった暑苦しい視線でじっとりと作品を見ていたのですが......
こんなん初めて見た!!この醤油さしの口!!
「これ、って口ギレどう....」と言いかけたら、やぶきさんが即、「お水!入れてみましょう!ね!!」
で、あっというまに口ギレ実験とあいなったのですが.....
衝撃!!
陶器でここまで.....感動ものです。
キレはもちろん、しずくの1滴までコントロールができる!!
醤油さしの受け皿が無いってことはそうゆう自信があるって事なんね....。
コンコルドの下っかわに穴があいてます。
特許もんやな〜と思いつつ、カワイイ後輩ぶって、(ふだんは絶対しない)
「ちょっと、真似してもいいですか?」とためしに言ってみたら、
「....ま.....いいよ(ニヤリ)」 だって!!
作り方まで教えてくれたんですが、それって、口で言う程簡単には出来ないって事なんじゃ....?
醤油さしのお値段8000円。これを高いととるか安いととるか....。
私はこの独創性と口ギレには、それだけの価値はあると思います。
ま、今月の我が家のお財布事情では買えなかったけどね....。
この他にもそばちょこや、湯呑み、マグ、大皿、注器、ハンコ入れ、オブジェ、いろいろあります。29日まで。
キレの悪い醤油さしにぶちキレそうな方はいぞげ!!
あ、あと、韓流ファンの方、真偽のほどはご自分でお確かめください。