俄に 本の虫 うごめく
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かっぱえびせんよろしく、とまりません。
ここ2ヶ月で読んだ主なものです。
「大人の男(要は、オッサン)なら、司馬遼太郎は読んでおくのが、たしなみだ。」というどこかのだれかのエッセイを思い出して、そんなら、心にオッサンを飼っているわたしもそろそろお年頃なんじゃないの?そうよ!読まねば!ってことで、実家にあった「燃えよ剣」を読んで、幕末にはまった....。
私の中でおこっているムーヴメント、そう、それは「新撰組」。
ええ、ええ、いまさらです。
数年前のNHK大河の時にはかけらも興味が湧かなかったのに.....。
「燃えよ剣」はフィクションの部分がドラマティックに仕立ててあって読みやすかった。たしかにオッサンのバイブル。土方ファンが多いのはこの本のせいだ、きっと。爽快に読めた。
しかして、「壬生義士伝」で号泣しました....。くう〜浅田次郎め....。
夜中にブックライトで読みながら我慢できず、「うううっ、うっ、ひっく、ひっく、ぅぅぅえぐえぐ...」とやって、となりで寝ていた番長がびっくり起きて、パンパンになった私の顔をみて、ぎょっと目を剥いたあと布団をかぶって震えていました。
上下巻あわせて6回ほど泣きのツボに入って、クライマックスでは「死ぬな!嘉一郎....!!」と泣き叫ぶところでした。
人に貸す約束をしたので、その前にもう一回読んどこうと、先週末ざっと読んで、また泣いてたら、「2回目ですか....」と番長がうんざりしていました。
今は子母澤寛の、「新撰組始末記」「新撰組遺聞」「新撰組物語」を読んでいますが、昔の本で、文体も古い。文献、書簡、聞き取りなどもそのまま出てくるので漢文読みすぎて、おっさんをとおりこして、じいさんになったような気がします。そのうち、ステテコはいてしまいそうです。
「壬生義士伝」をDVDで見たのですが、
主役の吉村貫一郎は中井貴一。
飢饉で極貧の中、妻子を養う為に脱藩して新撰組に入り、ずうずう弁で風采のあがらない朴訥な人柄でありながら、本当は文武両道。剣を手にすると別人のように鋭く、いざという時に頭も切れるという役なのですが.....なんか、キイチよ、ちょっとリアルすぎではないか...ビンボっぷりが....。キイチは「笹とお茶」の笹様の方がおもしろくて好みです。
斎藤一を、老いたところも演じてる佐藤浩市ですが、じいさんになってもギラギラ色気がありすぎです。この人にじいさん役をやらせてはいかんです。世の中のばあさんがハッスル(死語!)しちまいます。おまけに、中谷美紀を醜女という設定は一般女性に対して喧嘩を売ってるとしか思えん!!
本編も省略されてたり、全然べつの話になってるところもあったり、展開もちょっと強引で、なんで息子の嘉一朗が函館にいくのか描ききれてないので、ちょっと期待はずれました。
一緒に見た番長は予備知識がなくて、方言がきつすぎて、なに言ってるかわからんかったから??となるところがイッパイあった.....とな。