おずおず....
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窯もあらかた詰まり、あとは焚くだけとなった、土曜日の早朝にこれまたおずおずと初体験をしてまいりました。
実は、3月の個展の際に出した器が茶会でつかって頂ける事になり、カジュアルな席だからと、ド素人な私もお誘い頂いたので、未知の世界へ伺ってきました。
祖母も母も茶道花道の免状持ちで家でお稽古をしていたくせに、私を含む3姉妹は、娘時代にまるで足を踏み入れる事無く.....嫁入りが決まってから母にちっと習えばいいや!と、呑気にかまえてるうちに、二人とも早々と鬼籍の人となり、無知のまま今日に至るという恥ずかしい経歴です。
ふたりのお道具だけは、そっくりまんま残っているし、工房の物置と化してはいるけど一応茶室もあるので、まあそのうちお茶には巡り会うときがくるだろう.....と思いながらも、今までお茶にふれる機会がなかった。
これは、たぶん、焼き物を始めたときには茶道具としてのやきものには自分の興味がまったく向いてなかったこともあるんだろう。
歴史小説にはじまり、そこから利休に関する書籍や骨董や古い焼き物の本やを読むようになって、そうすると、自然にそういうことになったみたいなのだ。
とくに、誰かにそんな興味を告げたわけでもないし、その「碗」だって「盌」として作った訳ではないのに。
けど、そう使われるならば、それは、ぜひ、見たい。
母の遺品のちょっとくたびれた懐紙入れと、扇子を持って。
とても勉強になる朝の一時でした。